看護師の職場環境にも地域差がある

地域の病院も歴史のあるところが多く、代々経営基盤がしっかりしているところも少なくありません。そのため、看護師として勤務すると、非常に信頼され、辞めるまで勤める看護師が多く存在します。

検診看護師も不足していますし、看護教育者も必要とされています。

名古屋圏、東海地方は、各都市の医師会が熱心に医療活動の啓蒙を行っています。特に、名古屋市は医師会が独自に急病センターや休日急病診療所など15カ所もの施設を持っています。名古屋、尾張東西北、東西三河とどの地域でも主要な病院が整備されており、理想的な医療状況といえるでしょう。

東海地方は、名鉄近鉄JR東海名古屋市営地下鉄など、周辺都市に9つの鉄道事業者が路線を走らせています。そのため、大変交通網が発達していること、そして道路も広く、他の地域よりも通勤に恵まれています。これは、逆にいえば、どの地域に住んでいても、希望する病院選びが出来るということもいえるでしょう。

東海地方は名古屋が中心ではありますが、現在名古屋は再開発が街全体に及んでいるため、大規模病院が続々と建築中です。また、東海地方は地震対策が積極的なこともあり、病院の連携やトリアージなどの研修も頻繁に行われているのです。ですから、よりスペシャリストな看護師が特に必要とされています。

東京同様、名古屋にも国立がんセンターがあることも一因ですが、専門系の病院が多数存在します。また、自由診療のがん専門病院もあることから、全国から患者が集まることが知られています。東京では予約が取れない患者に取って、名古屋は医療基地としての最後の砦になっているのです。

名古屋は看護師の給与が高い都市の一つです。産業が発達していること、道路網が整備されていることと、鉄道網も非常に信頼できるため、この地域は往来が盛んです。ですから、名古屋の病院に勤務することで、スキルを伸ばす事は十分可能なのです。スキルの中には、専門の看護師となって、管理職看護師を目指すケースもありますし、現場でのスペシャリストになるケースも出て来ます。

また、地域の病院も歴史のあるところが多く、代々経営基盤がしっかりしているところも少なくありません。そのため、看護師として勤務すると、非常に信頼され、辞めるまで勤める看護師が多く存在します。また、自動車産業をはじめ、商社や電気メーカーなどの産業病院も数多くあります。検診看護師も不足していますし、看護教育者も必要とされています。

東京や横浜、大阪といった都市と違うのは、名古屋が常に首都圏や大阪圏、またはそれ以外からも人を呼び込んでいることにあります。そのため、名古屋市を中心とする愛知県、東海地方は看護師にとって職場を探すコストが安く済み、情報も多く得られるのです。